アートコレクターが新作を待つ、寡作な画家・佐藤誠高。精密すぎる鉛筆画と大胆な絵具使いで追求する「美」とは? | 株式会社美術出版社|アートを社会に実装させる

アートコレクターが新作を待つ、寡作な画家・佐藤誠高。精密すぎる鉛筆画と大胆な絵具使いで追求する「美」とは?

超絶に精密な鉛筆画に、大胆な絵具使いで抽象的なペインティングを施す作風で多くのアートコレクターを熱狂させる、近年注目のペインター佐藤誠高。彼にとって初となる作品集には、未発表の立体作品を含む72点を収録。

人物画の目を覆い、花びらを塗り潰す――

一部に熱狂的なファンをもつ、アーティスト佐藤誠高(さとう・なりたか)。彼がモチーフとするのは、実在の人物や花などです。
彼はパネルに向き合うと、まず、写真と見間違えるほどの精密さでモチーフを鉛筆の線のみで模写していきます。パネルいっぱいのサイズに描き上げた鉛筆画が完成すると、自分で描いた「物を語りすぎる目」や「美しさを誇張しすぎる花弁」を色鮮やかな多色使いのアクリル絵具で大胆に塗りつぶすのです。一般的に人々がもっとも美しいと目を奪われる部位をあえて絵具で覆い隠すことで、モチーフ自体がもつ本来の美しさを表現しています。

ストイックすぎるまでに制作活動に勤しむ佐藤ですが、その作風ゆえに制作点数も少なく、多くのコレクターが新作を待つ寡作の画家です。個展など作品を発表する機会も少なく、今回の作品集は、佐藤の作品がまとめて見られる貴重な1冊となっています。72点の絵画、立体作品の写真のほか、気鋭の文化研究者・山本浩貴(弊社刊「ポスト人新世の芸術」、中公新書「現代美術史」ほか)による論考原稿を収録し、彼の描く「美」とは何かを読み解く一冊となっています。

【関連イベント情報】

2024年01月27日(土) - 02月14日(水)
佐藤誠高個展「Reality -Dancing on the Edge-」

【インフォメーション】

発売日
2024.01.26
著者
佐藤誠高
造本・体裁
上製本、B4変型、カバーなし
ページ数
156
ISBN/商品コード
9784568105766
定価
7500

【著者プロフィール】

1980年、愛知県生まれ。2008年、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。2007年、第8回SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)にてグランプリを受賞。2017年、Independent Tokyo 2017にてグランプリ受賞。主な個展に「DUAL」(2019/みんなのギャラリー、東京)、「RAW」(2021/Hiro Hiro Art Space、台北)、「Show Case」(2022/SCÈNE、東京)、「REVEAL」(2022/GR Gallery、ニューヨーク)など。

アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
書籍を出版したい、メディアに広告を出稿したい……。
アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。

Contact

最新の出版物

Related Publications

Read more