本書は数々の美術系大学で教科書にも採用されている『ライブラリー 日本美術史』のシリーズ第二弾。圧倒的な歴史のボリュームをこの1冊で学べる、待望シリーズから登場します。
本書の特徴は、重要項目を見開きごとに掲載し、そのポイントがひと目でわかる構成です。どの頁からも読み始められるレイアウトで、これから美術を学ぶ人にも、さらに知識を深めたい人にも使いやすい内容となっています。
執筆者は第一線で活躍する研究者11名。最新の視点から、いま私たちが学ぶべきポイントを、分かりやすく解説します。
高階秀爾氏推薦!
美術とは一面、美の技術である。そのことは建築を見ればよくわかる。神に献げられたゴシック聖堂は、同時に土木工事や石組の技術の成果である。そのことは彫刻や絵画においても変わらない。端整な聖母像も、風景画や静物画も、画家の技術に支えられていなければ生まれない。西洋美術史の豊かな案内書である本書も、執筆者の徹底した知的探求の成果に裏付けられているからこそ、充分に信頼のおけるものとなっている。ぜひ机上に備えておきたい。
高階秀爾(大原美術館館長、東京大学名誉教授)
<目次>
1章…古代I 「美術」の原点
芳賀 満(東北大学教授)
2章…古代II ギリシア・ローマ
芳賀京子(東京大学教授)
奈良澤由美(城西大学教授)
3章…中世I ビザンティン、西欧初期中世
加藤磨珠枝(立教大学教授)
奈良澤由美
武田一文(筑波大学助教)
高 晟埈
4章…中世II ロマネスク、ゴシック
木俣元一(名古屋大学教授)
5章…15-16世紀I イタリア・ルネサンス
京谷啓徳(学習院大学教授)
6章…15-16世紀II アルプス以北のルネサンス
秋山 聰(東京大学教授)
7章…17-18世紀 バロック、ロココ
宮下規久朗(神戸大学教授)
8章…19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、レアリスム
尾関 幸(東京学芸大学教授)
9章…19世紀後半 印象主義、象徴主義、ポスト印象主義
喜多崎 親(成城大学教授)
10章…20世紀前半 モダニズムをめぐる葛藤
天野知香(お茶の水女子大学教授)
11章…20世紀後半以降 多様性と越境性
田中正之(国立西洋美術館館長)
井口壽乃(埼玉大学教授)
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
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