日本のダークツーリズム研究の第一人者が新たな視座と可能性を提言する、革新の紀行書。
悲しみの記憶を抱えた場所を巡るダークツーリズム。
世界に広がるそのスポットを紹介し、ダークツーリズムがどのようにして、発展的にほかの学問や社会と結びつき、拡張し得るかを試みた一冊。思想誌『ゲンロン』で連載された「ダークツーリズム入門」を中心に、新たな書き下ろしを掲載。
【目次】
序章 ダークツーリズムを「拡張」する前に
第1章 マレー半島で考える戦後七〇年
第2章 ロシア、近くて遠い国のダークツーリズム
第3章 シベリアの記憶を歩く
第4章 戦争とテロを巡るフランスの旅
拡張試論 我々は《レディ・ジェーン・グレイの処刑》といかに対峙すべきか
コラム 美術とダークツーリズム
第5章 ロサンゼルス・ディアスポラ・ツーリズムガイド
コラム 食とダークツーリズム
第6章 オーストラリア・コンビクト・ツーリズムガイド
第7章 満州というプリズム
第8章 ダークツーリズムで観る長崎
終章 「拡張」されるダークツーリズム
井出明(いで・あきら)
観光学者。1968年長野県生まれ。
金沢大学国際基幹教育院准教授。近畿大学助教授、首都大学東京准教授、追手門学院大学教授などを経て現職。京都大学経済学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了、同大学院情報学研究科博士後期課程指導認定退学。博士(情報学)。社会情報学とダークツーリズムの手法を用いて、東日本大震災後の観光の現状と復興に関する研究を行う。共著に「観光とまちづくり―地域を活かす新しい視点」(古今書院)他。
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
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アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。
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