20代でヨーロッパにわたり、現在ドイツ・ベルリンを拠点に意欲的に創作を続ける現代アーティスト、イケムラレイコの言葉と絵画、彫刻など作品画像で織りなすアーティストブック。
幼少の頃から文学に親しみ、大学でスペイン語を専攻するなど言葉のセンスにも長けたイケムラ。言葉を媒体とした表現も多く、個展でのテキストの展示や雑誌「現代詩手帖」(思潮社)での連載など、彼女の綴るポエムもまた高く評価されています。本書は、イケムラが日本を離れてから長年にわたって書き溜めてきたポエム作品や作品の土台となった記憶や思考を綴ったテキストを、絵画、彫刻、作品展示風景の写真およそ70点を交えて構成。本書刊行にあたり大幅に改稿し、作家・イケムラレイコがいま見据えている世界観が凝縮された濃密な一冊。
[Contents]
Part 1 Poems
Part 2 Memories
Part 3 Thoughts
書籍からイメージを膨らませ、絵画作品、ガラス彫刻作品、映像作品、そしてポエムで構成されたイケムラレイコの小宇宙が体験できます。展覧会会場では、特別限定版として制作するエディション作品のサンプルもお披露目いたします:
三重県津市生まれ。ベルリン在住。大阪外語大学(現・大阪大学外国語学部)にてスペイン語を専攻、スペインに渡りセビリア大学美術学部に入学。その後、スイス、ドイツへと拠点を移す。自身のアーティスト活動のかたわら、2015年まで20年以上にわたりベルリン芸術大学にて教授職を務めた。現在開催中の東京都現代美術館「MOT コレクション」における特別展示を皮切りに、2025年もリッソン・ギャラリー(ニューヨーク)、アルベルティーナ美術館(ウィーン)ほかで続けて個展が予定されるなど精力的に活動を続けている。2020年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞など、国内外での受賞歴も多数。
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
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アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。
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スケッチというのは、頭の中に去来している不安定な着想を、この世界の次元に引っ張り出す営みである。―原 研哉(本文より)