愛すべき友であり、忠実な仲間、イヌ。その昔から人と共にくらし、友として、仕事のパートナーとして、現在に至るまで親密な関係を築いてきました。
そんなイヌたちは、美しい中世の装飾写本にも様々な姿で登場します。本書は大英図書館の装飾写本コレクションから、装飾写本に描かれた個性的なイヌの絵を集めました。拡大図を多く掲載し、ページの余白に小さく描かれたイヌであっても、じっくり眺めるとその表情の豊かさに驚かされます。
さらに中世の文献を紐解き、中世のイヌにまつわる逸話をご紹介します。飼い主を守り戦う勇敢な忠犬、貴族にかわいがられ贅沢にくらす愛玩犬、イヌに関する不思議な迷信など……中世の人々な豊かな文化と、イヌのくらしぶりに触れてみませんか?
The British Libraryから刊行した、キャスリーン・ウォーカー=ミークル著『DOGS in Medieval Manuscripts』の日本語翻訳版。






キャスリーン・ウォーカー゠ミークル/Kathleen Walker-Meikle
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン博士課程修了(中世後期写本の研究)。中世および近世初期の動物・病気・医学について研究と執筆を行う。 “Medieval Pets”(Boydell Press、2012年)、“Cats in Medieval Manuscripts”(British Library Board、2019年)など、著書多数。
堀口容子/Yoko Horiguchi
翻訳家。スポーツ・美術・歴史・天文・生物と、古今の合唱曲を愛する。訳書に『DO YOU SPEAK FOOTBALL?』(イースト・プレス、サッカー本大 賞2023特別賞受賞)、『鉄道ギネスブック日本語版』(イカロス出版)、『トロール』『アナトミカル・ヴィーナス 解剖学の美しき人体模型』『消えた屍体 死と消失と発見の物語』『ハッブル・レガシー ハッブル宇宙望遠鏡30年の歴史』『魔女の 庭 不思議な薬草事典』『魔女の森 不思議なきのこ事典』(以上グラフィック社)、『中世ネコのくらし 装飾写本でたどる』(美術出版社)他。
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