菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年大祭記念『神戸智行――千年を描く――』 | 株式会社美術出版社|アートを社会に実装させる

菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年大祭記念『神戸智行――千年を描く――』

太宰府天満宮の自然と向き合い
10年の歳月を重ねて描いた清新な世界
日本画家・神戸智行、初作品集刊行

38歳で制作の場を太宰府に移し、10年という長きにわたり太宰府の自然、人、祭典、神事などを丁寧に取材し24面に及ぶ襖絵を描きあげた画家、神戸智行。初期作、代表作を一堂に集めた、初の作品集。

繊細に描かれた季節の移ろいや、和紙から透けて見える箔の光、緻密に描かれた生きものの躍動感など、生命の豊かさに溢れた作品で知られる画家、神戸智行の作品集です。初期作・代表作など、大作を中心に58点を収録しました。屏風など横長の大作が多い神戸作品。その迫力を大画面で味わっていただけるよう、開きの良い製本や、横に大きく開くページを入れるなど、仕様にも拘りました。また拡大図も豊富に掲載し、箔や極薄の和紙・彩色を重ねて描く技法によって生み出される独特の遠近感や、小さな生き物の描写など、細部までご覧いただけます。

読み物も充実。日比野克彦(アーティスト)によるエッセイ、青木忍(高崎市タワー美術館学芸員)よる論考を収録。神戸のこれまでの画業を振り返りつつ、製作におけるアーティストの身体感覚、小さな生き物の描写や、箔を用いた独自の技法、古典から学ぶ創作の姿勢などを丁寧に紐解きながら、神戸作品の魅力と未来へ込められた願いに迫ります。

さらに、西高辻󠄀信宏(太宰府天満宮宮司)と神戸との対談を収録。アメリカ・ボストンでの出会いから、大宰府への移住、そして襖絵作成までの軌跡を振り返ります。巻末には、展覧会はもちろんワークショップやメディアへの執筆・出演までを記録した年譜を掲載。これまでの活動を詳細に検証する資料性の高い1冊となりました。

    

目次

ごあいさつ  文=西高辻󠄀信宏

展覧会によせて  文=神戸智行

図版

1章 季節の移ろい

2章 生き物たちへの眼差し

3章 光の中で

4章 祈りのかたち

5章 千年を描く

博多の老舗和菓子店「鈴懸」の掛け紙と包装紙

寝ても覚めても一筆一筆  文=日比野克彦

千年に習い、千年を描く  文=青木 忍

一瞬の永遠 ―運命の出会いから未来を語らう  神戸智行×西高辻󠄀信宏

年譜

作品リスト

    

【インフォメーション】

発売日
2024.04.25
著者
神戸智行
造本・体裁
A4変/コデックス装
ページ数
200
ISBN/商品コード
978-4-568-10578-0/C0071
定価
3000円+税

アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
書籍を出版したい、メディアに広告を出稿したい……。
アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。

Contact

最新の出版物

Related Publications

Read more