美術手帖2022年7月号<br>特集「Gerhard Richter」|美術出版社

美術手帖2022年7月号
特集「Gerhard Richter」

日本では16年ぶり、東京では初めて美術館での個展が開催されるゲルハルト・リヒター。1960年代に「フォト・ペインティング」で高い評価を受け、70年代には「アブストラクト・ペインティング」を発表。抽象絵画と具象絵画を行き来して、これまで数多くの作品を生み出してきた。
近年の大作《ビルケナウ》(2014)は、ナチスや共産主義体制のもとで青年期を過ごし、家族を含む自身の記憶とドイツの歴史、その光と影に向き合い続けたリヒターが、ついにアウシュヴィッツとイメージの問題に真正面から取り組んだ作品。
本特集では、リヒターの60年にわたる画業の到達点《ビルケナウ》に焦点を当て、多彩なビジュアルと2つの論考、「アーティストブック」を通して、作品を読み解くとともにリヒターの思索の軌跡を辿る。

SPECIAL FEATURE
Gerhard Richter

《ビルケナウ》という到達点

PART1
ゲルハルト・リヒター《ビルケナウ》(2014)

[論考]イメージと倫理の位相
ゲルハルト・リヒター《ビルケナウ》とアウシュヴィッツ
西野路代=文


PART2
Artist’s Books of Gerhard Richter
リヒターにとっての「アーティストブック」とは何か?
河内秀子=文


PART3
《ビルケナウ》以降のリヒターの抽象絵画とドローイング

[論考]ふたたび始めること ──ゲルハルト・リヒターの新作抽象絵画
ディーター・シュヴァルツ=文 中野勉=翻訳


展覧会情報



SPECIAL FEATURE
[論考]ロバート・スミッソン
「フレデリック・ロー・オルムステッドと弁証法的風景」

平倉圭+近藤亮介=翻訳 近藤亮介=解題


ARTIST IN FOCUS
小寺創太
大岩雄典=聞き手・文
富田直樹
岩垂なつき=聞き手・文


WORLD REPORT
New York/London/Berlin/Taiwan / Sharja


ARTIST INTERVIEW
ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ
馬定延=聞き手



PAPERS
無為を表象する
──セーヌ川からジョルジュ・スーラへ流れる絵画の(非)政治学
中島水緒=文



REVIEWS
「生誕100年 松澤宥」展
椹木野衣=文
山本尚志個展「ゲーム」「ART SHODO-進化する芸術運動としての書-」展
清水穣=文


WORLD OF NFT ART Adam byGMO
寺田倉庫 TERRADA ART STORAGE
おりづるタワー WALL ART PROJECT “2045 NINE HOPES”
エスパス ルイ・ヴィトン東京 RASHID JOHNSON PLATEAUS
四代田辺竹雲斎×グッチ並木
横尾忠則現代美術館 開館10周年
セゾン現代美術館「地つづきの輪郭 大小島真木 高嶋英男 伏木庸平 増子博子」展


青柳龍太「我、発見せり。」(25)
追悼 池田修 川俣正=文
安藤裕美「前衛の灯火」第2話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常備店リスト/バックナンバー案内
次号予告

【インフォメーション】

発売日
2022.06.07
著者
美術手帖編集部
造本・体裁
A5版変形
定価
1800+税

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