ジャズ、ヒップホップ、アメリカ民俗や人種問題など、黒人アーティストならではのテーマを主題に、3000点を超えるドローイング、1000点以上の絵画作品を残したジャン=ミシェル・バスキア。
本書は、バスキアのインタビューや記事、会話の録音記録など様々な資料からおよそ200の言葉を集めた『Basquiat-isms』(2019, Princeton Univ Pr, Edited by Larry Warsh)の邦訳本。
【編者プロフィール】
ラリー・ウォルシュ(Larry Warsh)
アートコレクター、プロデューサー。これまでに『Keith Haring 31 Subway Drawings』(2012年)を発行、『Jean-Michel Basquiat The Notebooks 』(2015年)および『Weiwei-isms』(2012年)と『Humanity』(2017年)の編集を務めた(すべてプリンストン大学出版局発行)。早くからバスキアの作品を収集しており、バスキア作品の真贋を鑑定する「Basquiat Authentication Committee」のメンバーを務めた経歴を持つ。
【訳者プロフィール】
河野晴子(Haruko Kohno)
資生堂ギャラリーキュレーターを経て、現在は美術を専門とする翻訳家、ライター。国内外の美術書や展覧会カタログの翻訳と編集に携わる。主な訳書・訳文に『ジャン=ミシェル・バスキア ザ・ノートブックス』(フジテレビジョン/ブルーシープ、2019年)、エイドリアン・ジョージ『ザ・キュレーターズ・ハンドブック』(フィルムアート社、2015年)、『From Postwar to Postmodern Art in Japan 1945-1989』(The Museum of Modern Art, New York、2012年)など。
ジャン=ミシェル・バスキア
(Jean-Michel Basquiat)
1930年NY生まれ。20代のはじめにはすでに注目を集め、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリング、マドンナ、デビー・ハリーなど著名人とともに名声を手に入れるも、1988年27歳の若さでこの世を去る。没後に世界各国で大規模な回顧展が開かれ、今なお人々に影響を与え続けている。
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