「アートの世界は、最大級のジョークだよ。」
なぜ、作品はオークション会場で細断されたのか?
世界各地で巻き起こされる”事件”から、覆面アーティストの真相に迫る。
著者の吉荒夕記は、ロンドン在住で博物館学を専門にする研究者。ミュージアムを舞台にしたゲリラ展示でバンクシーの標的側に立たされたことがきっかけとなり、バンクシー研究を開始。本書では、世界各地に仕掛けられた ”いたずら” や ”事件” を追いながら、バンクシーが投げかけるメッセージの真意に迫っていく。
翻訳書を除く日本語でのバンクシー論の刊行は初。日本では馴染みの少ないストリート・アートが生まれた背景や、作品理解に欠かせないイギリスの社会問題まで丁寧に解説し、ストリート・アートとは、バンクシーとは、を一から知りたい人の入門書としてもおすすめできる。
【目次】
プロローグ
第一章 バンクシー、三つの事件簿
第二章 覆面の謎
第三章 ストリートアートと場の密接な関係
第四章 アートに風穴を
第五章 分断の壁に描く
エピローグ
バンクシーの経歴
【POPダウンロード】
『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』のPOPを作成いたしました。
ダウンロードの上、ぜひご活用ください。
吉荒夕記(よしあら・ゆうき)
1959年生まれ。国立民族学博物館にてミュージアムエデュケーターとして勤務した後、渡英。レスター大学大学院博物 館学部にて修士課程修了、ロンドン大学SOAS美学部にて博士号取得、在学中に大英博物館アジア部門でアシスタント キューレターを務める。2012、ロンドンの文化の旅の 企画と歴史教育を事業の根幹とする「アートローグ」を立ち上げる。日英間のミュージアム交流を コーディネートしながら、ミュージアム、ストリートアートに関する研究を継続中。著書に『美術館とナショナル・アイデンティティー』(玉川大学出版部)などがある。
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