イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する、16世紀から19世紀の貴重な宝飾品、美術工芸品を通して、花々、とりわけチューリップを愛でた宮殿の生活、オスマン帝国の美意識や文化、芸術観を紹介する展覧会の公式図録です。
最盛期には地中海を制圧し、西は中部ヨーロッパ、東はイラン西部、北は南ロシア、南は北アフリカにまで領土を拡大したオスマン帝国。世界中から収められた至宝の数々は、オスマン帝国約600年の繁栄と栄華を今に伝えています。また、本展はオスマン帝国のスルタンと日本の皇室の交流を示す品々のほか、明治期の日本美術品を里帰りさせるなど、両国の友好関係にも光をあてます。本書は、ほとんどが初来日となる約170点を収録し、トルコの歴史、文化、美を愛でる国民性をより深く理解できる展覧会図録です。
【目次】
トプカプ宮殿について ムスタファ・サプリ・キュチュクアシュチュ
オスマン王朝の象徴 カドリイェ・オズブユク
オスマン帝国の宮殿と美術におけるチューリップ スィベル・アルプアスラン・アルチャ、ゼイネプ・アトゥパシュ、セリン・イペク
オスマンの宮殿における日本の作品群 アイシェ・エルドードゥ
カタログ
1. トプカプ宮殿とスルタン
2. オスマン帝国の宮殿とチューリップ
3. トルコと日本の交流
トプカプ宮殿地図
作品解説
本展関連年表
イスタンブル地図
オスマン帝国の最大図版
【展覧会情報】
トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美
会場:国立新美術館
会期:2019年3月20日(水)〜5月20日(月)
会場:京都国立近代美術館
会期:2019年6月14日(金)~7月28日(日)
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