本書で取り上げられている草木染の色名は432色を数えるが、それらは古く飛鳥時代より受け継がれてきたものが多いという。
古代は現代以上に色彩にあふれていたのだ。
また色の好みも時代と共に移り変っていったが、江戸時代には茶系や鼠色系の色が流行したという。
北原白秋の詩、城ケ島の雨で知られる「利休鼠」は、緑茶味の鼠色のこと。
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