デザイナーであり、ロングライフデザインをテーマとするリサイクルショップ「D&DEPARTMENT PROJECT」を主宰するナガオカケンメイの最新刊が刊行されました。
本書は、2002年からナガオカが老舗企業12社と取り組んでいる、ブランドづくりの新しいプロジェクト「60VISION(ロクマルビジョン)」の考え方と、その軌跡をまとめたドキュメントブックです。
「企業の創業者もデザイナーも、いいものをつくるために必死になった日本の1960年代。この時代に生まれた企業の原点ともいうべきスタンダードな商品を復刻、売り続ける過程こそが、ものづくり企業にとっての本当のブランドづくりとなる」(ナガオカケンメイ)。
ナガオカは、この考えをもとに、原点商品を持つ企業に対して、1社ずつ想いをぶつけていきます。12社の中には前例がないため、初期の段階ではノリ気ではない企業もあり、そんな相手と少しずつ気持ちを通わせながら、最終的に新規市場を開拓、インハウスデザイナーの意識改革、復刻した商品の年間売り上げを7億円にまでのばすなど、人間味あふれるドキュメントに、数字的な結果が伴い、そこにビジネスノウハウが凝縮しているところも、見所の一つです。
本書は、ナガオカが分かりやすく自分の考えを語るパートと、「60VISION」参加企業それぞれの歩みを追ったドキュメントパートの2種類に分かれた構成になっています。ナガオカの考え方に賛同し、情熱に巻き込まれながらも、組織の一員として簡単には動けない企業側担当者のジレンマ、悩み......。本書は、カリスマデザイナーとカリスマ社員のサクセスストーリーではなく、ナガオカのビジョンと、企業の経営者・担当社員の想いが一つとなって時間をかけながら育て上げられたブランド整理・再生の実践と物語です。
「60VISION」ウェブサイト
http://www.60vision.com/
[お詫びと訂正]
『60VISION ロクマルビジョン 企業の原点を売り続けるブランディング』中に
以下の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
P.79
最後の行から「とだと思い」が抜けていました。
(正)…たが、ブランドはそう簡単にはつくり出せるものではないということだと思い…
P.214(最後から2行目)?P.215(1行目)
以下の部分が重複していました。
……また、「ただあればいい」ものをつくり、「ただ利益だけを競う」会社で働くために
生きていたいと思っているとは考えたくありません。……
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
書籍を出版したい、メディアに広告を出稿したい……。
アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。
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