「民芸陶器」の分野で初めて人間国宝に認定された、益子(栃木県)の陶芸家・濱田庄司。
しかし民芸という言葉の印象が強いため、濱田の生活や人間像に焦点があてられることは、これまであまりありませんでした。
20代のときにイギリスに3年近く暮らした濱田は、無類の椅子好きにして古今東西の工芸品コレクターであり、それらに囲まれた上で、自給自足の暮らしを目指していました。
イギリスでは「良き生活」についての重要性を学び、帰国後益子での生活を選択したのでした。「健康」あるいは「健康な美」を追求した濱田の益子での生活は全て自然に基づくもので、現在でいうところのスローライフを先駆けて実践していたといえるでしょう。
今回のパナソニック電工 汐留ミュージアムでの展覧会では、益子参考館の全面協力のもと、濱田の暮らしと工芸の結びつきを再検証し、新たな濱田の像をご紹介しました。
図録では、イギリス時代に始まる、濱田の代表作品はもちろん、さまざまなコレクション、そして家族や来客の多かった食卓の珍しい写真が満載です。
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スケッチというのは、頭の中に去来している不安定な着想を、この世界の次元に引っ張り出す営みである。―原 研哉(本文より)