日本のグラフィックデザインの礎を築いた、
アートディレクター亀倉雄策の124編のエッセイ
1950年代、日本に「デザイナー」という名称はなかった。
それまで「図版」と呼ばれていたものを、誇りをもって「デザイン」と呼び、常に日本のデザイン界の第一線で活躍していたのが、本書の著者、亀倉雄策だ。
東京オリンピック、万博といった、60〜70年代の相次ぐ世界的なイベントの開催にともなって、亀倉の手掛けたポスターやマークなどは、国家的行事の顔となったものが多い。
当時から、企業の経営トップと対等な関係を築き、企業と社会の接点でアートディレクターとして舵取りをしていた亀倉。
本書は、自身のデザインワークについて、デザイン批評、社会を見る眼など、わかりやすい語り口で語られた124編からなるエッセイ集だ。
今の時代のデザイナーにこそ必要な強い信念と、鋭い視点にあふれていると同時に、骨太な亀倉の人となりが伝わってくる。
■著者関連イベント
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【著者プロフィール】
亀倉雄策(かめくら・ゆうさく)
1915?1997 カッサンドルのポスターに衝撃を受け、グラフィックデザイナーを志した。主な作品に、東京オリンピックと札幌オリンピック、万博のポスターほか、Gマーク、NTT、ヤマギワ、明治ミルクチョコレートなどのシンボルマークやロゴタイプなど多数。
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