決定版!奈良の美仏史
興福寺の阿修羅像が美少年になった理由とは?
興福寺の阿修羅像は、日本の仏像の中でナンバーワンの「美少年」です。
ですが、阿修羅のルーツをたどっていくと、ある疑問にぶつかります。
阿修羅はそもそも鬼の神。インドや中国など各地でつくられた像の多くは、すさまじい形相をしているものが多々あり、美少年のイメージから遠くかけはなれています。では、なぜ興福寺の阿修羅像が生まれたのでしょうか?
本書では、美少年が生まれるヒストリーの裏に隠された、人間のさまざまなドラマに迫ります。また、最近の研究により新事実の発覚した、東大寺不空羂索観音像との関係もクローズアップ。
さらに、奈良の美仏も多数収録。
奈良の仏像の「美しさ」を徹底的に解説。仏像好き必見の一冊です。
Chapter1 阿修羅はなぜ美しいのか?
Chapter2 美の理想像、阿修羅と不空羂索観音像
Story 美仏誕生の謎に迫る
Photo Gallery 奈良・美仏への旅 ほか
【著者紹介】北進一(きた・しんいち)
中国美術史家。1963 年生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業。
中国・山東大学留学。専門は中国仏教美術史だが、とくに図像学の視点から仏教美術にとらわれず日本と中国の文化交流を探究中。
著書に『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『増補新装 カラー版 東洋美術史』(美術出版社)など。
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