建築家・丹下健三、世界で活躍した巨匠・初の回顧展公式カタログ。
丹下健三(1913 〜 2005年)が約70年にわたって取り組んだ建築・都市計画は、実現しなかったものも含めると世界31ヵ国、330以上にのぼると言われる。
世界的巨匠であるにも関わらず、いまだかつて個展が開かれたことがなかった丹下だが、今年生誕100年を機に、ふるさとである瀬戸内(香川県)で大規模な回顧展が開かれ日本各地でシンポジウムが催されている。
本書は、回顧展の公式カタログとして展示作品約380点に加え、写真家・ホンマタカシ撮り下ろしの丹下建築(64ページ)、著名人からの特別寄稿、図面・模型写真を掲載。貴重な資料・内容とともに丹下の原点をみつめることができる。
これから期待される丹下の研究の基盤となる一冊である。
[掲載内容]
○作品図版約380点
1章:建築家・丹下健三とその原点
2章:伝統を創造する1946-58
3章:広がる丹下チームの活動1958-67
4章:瀬戸内建築の可能性
○ホンマタカシ撮り下ろし「丹下の太陽」(64ページ)
○特別寄稿
神谷宏治、槇文彦、谷口吉生、丹下憲孝、安藤忠雄、藤森照信、北川フラム、豊川斎赫・・・
○「私の丹下体験 37人の言葉」
永見眞一、原広司、富永讓、鈴木博之、難波和彦、川岸梅和、古市徹雄、八束はじめ、北山恒、松岡拓公雄、保科豊巳、堀越英嗣、隈研吾、小林正美、古谷誠章、池田修、宮本亜門、日比野克彦、遠藤秀平、みかんぐみ、平田オリザ、齊藤正、本広克行、西村督、ヤノベケンジ、安部良、いしいしんじ、片山正道、五十嵐太郎、竹内申一、藤本壮介、加藤耕一、三分一博志
○図面・模型
卒業制作パース、ハーバード大学所蔵・香川県庁舎図面、新規制作模型12体
○ 年表、地図 丹下の年表、おもな作品マップに加え、瀬戸内建築も紹介。
会期:2013年7月30日〜9月23日
会場:香川県立ミュージアム
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