ふつうの人の「より良い生活」を提案した服飾デザイナー桑澤洋子。
桑澤は、戦中の勤労服から、戦後はユニフォームやふだん着を手がけるなど、現在につながる衣服のデザインシステムをつくり上げました。
また、桑沢デザイン研究所、東京造形大学を創立し、亀倉雄策、田村茂、佐藤忠良、勝見勝、河野鷹思らと共に当時のデザイン界を牽引する教育者としての活動もみせます。
幼少期の出来事、働く女性としての生き方、デザインへの熱い想いが伝わるエピードなど、彼女の生涯を通じて、その活動と思想がわかる1冊です。
沢 良子(さわ・りょうこ)
福島県会津若松市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)博士課程満期退学。東京造形大学造形学部教授(2018年3月まで)。主な著書『桑沢洋子とデザイン教育の軌跡』(桑沢文庫4、2005年)、『桑沢洋子 ふだん着のデザイナー展』図録(桑沢文庫6、2007年)、『タウトが撮ったニッポン』(武蔵野美術大学出版局、2007年)、『タウト建築論講義』(共訳、鹿島出版会、2015年)など。
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