
京都にスタジオを構え、他者との協働を通して“個の時間”だけでなく、多様な生命が関わり合う“生命の時間”を描く大和美緒。作品がパブリックミュージアムに収蔵されたり、企業とのコラボレーションやコミッションワークが話題になるなど、近年、国内外で彼女の活動にますます高い関心が寄せられています。
作家初となる本作品集には、ドットを一列に連ねて描かれた大和作品の根幹をなす「DOT」、顕微鏡から見える自身の血液の動きから着想を得た「under my skin」、年輪や地層を彷彿させる連続した細かな曲線が美しい「LINE」、赤い絵の具を含んだシャボンに息を吹き込んで描く「BREATH」などのシリーズ作品を約75点収録。開きが良く、作品の魅力を引き立たせるデザインにもこだわった豪華本です。さらに国内外の専門家3名によるエッセイを掲載しているほか、恩師であり彫刻家の名和晃平との特別対談を収めた小冊子も付いた、読み応えのある一冊となっています。
【掲載テキスト】
「反復を乱す身体」 見留 さやか(山口情報芸術センター、キュレーター)
「時の移ろいを刻む」 レイチェル・パラシオス(Heather Gaudio Fine Art、ギャラリスト)
「大和美緒 生命への眼差し/拡張する絵画」 福士 理(東京オペラシティアートギャラリー、シニア・キュレーター)
「特別対談 「いのちのじかん」をめぐって」 名和晃平(彫刻家)×大和美緒




会期:2025年11月1日(土)〜11月19日(水)まで
時間:11:00〜19:00 ※最終⽇は18時まで
会場:銀座蔦屋書店FOAM CONTEMPORARY ※展覧会開催を記念して、作品集に「under my skin」シリーズの新作描き下ろし小作品1点が付属した、100部限定の特別版作品集もオンラインエントリーにて販売致します。
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/50458-1206111010.html
やまと・みお
1990年、滋賀県生まれ。2013年、京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース総合造形を卒業。2015年、同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程総合造形領域修了。現在は京都府を拠点に活動している。細やかなドットや線を重ね、その小さな反復作業から偶発的に立ち上がってくるイメージをもって身体性を表現する作風で、国内外から高い評価を得ている。
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
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