
奈良美智を排出した愛知県立芸術大学に学び、夢と現実が交差する自由な世界を表現するアーティスト・長井朋子。彼女の作品には、幼少期から空想の世界と現実の記憶から拾い集めてきた人形やぬいぐるみ、ネコやシカ、馬、野花、キノコ、バラやしだれ桜、ままごとができそうなテーブルやティーカップといったさまざまなモチーフが溢れ、どこまでも広がっていく美しい世界が、常に新しい驚きとともに私たちを楽しませてくれます。
本作品集にはペインティング作品を中心に、幅5メートル超の大型作品からクマやこどもなどを描いた小作品まで、さまざまなサイズの作品約120点を収録。新作も多数掲載しています。ブックデザインは、話題の展覧会やアーティスト本を数多く手掛ける気鋭のグラフィックデザイナー・畑ユリエが担当。横型の大判サイズで、数多くのキャラクターや小物、ファブリックの柄など、大胆かつ繊細に描き込まれた作品のディテールをじっくり堪能できる一冊となっています。さらに東京オペラシティ アートギャラリーシニアキュレーター・能勢陽子によるエッセイでは、長井の作家性に迫ります。




会期:2025年9月20日(土)〜10月8日(水)まで
時間:11:00〜19:00 ※最終⽇は18時まで
会場:銀座蔦屋書店FOAM CONTEMPORARY ※作家描き下ろしのドローイングを収めた特装版ボックスや、オリジナル靴下なども限定販売。
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/49803-1011570911.html
ながい・ともこ
1982年、愛知県生まれ。2006年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。油絵具、水彩、インク、色鉛筆など、さまざまな素材で幾重にも重なるマチエールや直感的な筆致を表す絵画作品を制作。他にも、布や既存の素材を使った立体作品などを制作し、夢の世界とリアルな日常、季節感あふれる豊かな自然などが溶け込んだ世界を表現する。
その独自の世界観は国内外で多くのファンを魅了し、東京都現代美術館、愛知県美術館、アムステルダム国立美術館などで作品が収蔵されている。
さらにNHK Eテレ番組「時々迷々」「もやモ屋」のアートワークや、原田マハ『丘の上の賢人 旅屋おかえり』、藤野千夜『時穴みみか』など小説本の装画、2024年に開園した動物とのふれあい施設「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」(茨城県霞ヶ浦市)のビジュアル全般を手がけるなど、幅広い分野で活躍している。
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