本書は、ロゴデザイン、ポスター、展覧会、書籍など多岐にわたる仕事のすべてをスケッチやドローイングから始めるという原による初のスケッチ集です。彼の活動を、初期から現在に至るスケッチを通じて見ることで、思考の根源やデザインという営みのリアリティを物語る1冊となっています。原自身が本書のアートディレクションにも関与し、仕様から紙面デザインまで、原のデザイナー思考を体現しています。さらに、彼のデザイン哲学やその表現のルーツに迫るテキストも収録しています。
[テキスト]
拙い線描で、未知をまさぐる――原研哉
あなたのドローイングを信じなさい!――ラース・ミュラー
[掲載スケッチ]
紙商社竹尾の展示会/JAGDA年鑑/『一冊の本』/ニッカシードル/スーパーニッカミニボトル/白金/アサヒストレート/ミシュランタイヤ/COP3ポスター/『im product』/愛知万博シンボルマーク/無印良品/ロンボク島建築/陶磁器博物館の構想/「TOKYO FIBER SENSEWARE」展/「JAPAN CAR」展/瀬戸内国際芸術祭/中央葡萄酒のラベル/犬のための建築/琳派400年記念展/「HOUSE VISION」/東京オリンピック/「新先史時代─100の動詞」/「STAPLES」/JAGDA「ヒロシマ・アピールズ」/「TAKEO PAPER SHOW」/大阪・関西万博パビリオン/「低空飛行」/「瀬戸内デザイン会議」/「畳座|TATAMIZA」/「Make the Future Better Than Today」/「ORIGIN of SIMPLICITY─20 Visions of Japanese Design」展 など
*英語版がLars Müller Publishersより刊行。
1958年生まれのデザイナー。日本デザインセンター代表取締役社長、武蔵野美術大学教授。世界各地で「RE-DESIGN─日常の21世紀」や「HAPTIC─五感の覚醒」などの展覧会を展開。長野オリンピックや愛知万博で日本文化に根ざしたデザインを実践。2002年から無印良品のアートディレクターを務め、松屋銀座、蔦屋書店、GINZA SIXなどで活動。2008年、2009年に北京・上海で個展を開催。2016年にミラノ・トリエンナーレで「新先史時代─100の動詞」展を開催。外務省「JAPAN HOUSE」では総合プロデューサーとして活動。2019年に「低空飛行─High Resolution Tour」を立ち上げ、観光分野に新次元のアプローチを試みる。受賞歴には日本文化デザイン賞、講談社出版文化賞、亀倉雄策賞、紫綬褒章など多数。主著に『デザインのデザイン』(岩波書店 '03年)、『白』(中央公論新社 '08年)、『低空飛行』(岩波書店 '22年)などがある。
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