台東区が持つ魅力を鳥瞰し紐解くことを試みる、文化芸術の広報誌『台東鳥瞰』。2019年秋に刊行する03号では「台東区に息づく、長屋のいま」をテーマとして取り上げ制作いたしました。
10.11㎢と、東京23区でもっとも狭い台東区。この町が長く人口過密エリアであり続けたのは、歴史をたどれば江戸時代に職人をはじめ様々な人が集まったことが発端です。私たちが新しいと注目しているライフスタイルのなかには、当時の長屋生活と通じるものがじつは少なくありません。暮らす人や働く人、国内外から訪れる観光客と多様な人が集う現代の台東区で、長屋の生活が築いた「共生する術(すべ)」は、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。
本号では、そんな長屋の暮らしの工夫を探ります。
美術出版社では地域資源や地域特性や、地域遺産が⼈に与える影響を表現しながら、地球・社会・人間の豊かさの可能性を探り、それを地域の資産として活かす支援を行ってまいります。
◎『台東鳥瞰』とは
台東区によって年2回発行される文化芸術広報誌。東京2020大会の開催を契機に台東区の文化・芸術の魅力を発信する「たいとう文化発信プログラム」の展開のひとつとして、文化芸術の視点から台東区の魅力を紹介しています。
『台東鳥瞰』という名前は、台東区全域を鳥瞰の視点で提示することを意図して命名されました。23区最小面積の区でありながら、上野や浅草という世界に誇る観光地をはじめ、近年注目されている谷中やカチクラ(徒蔵)など区域のすみずみまで魅力溢れるスポットが集積している台東区の文化芸術の魅力をご紹介します。
担当:ビジネス・ソリューション 大井、田尾
With the theme of “Nagaya in Taito-ku”, this exhibition introduces the lifestyle of nagaya houses, which developed in the Edo period, reflected in various aspects of present-day Taito Ward life.
Taito-ku’s public relations magazine for culture and art, ‘Taito bird’s-eye view’, offers a bird’s eye view of the city’s attractions and tries to unravel them. The theme of the 2003 issue, which will be published in the fall of 2019, was “The present of the tenement house in Taito-ku”.
At 10.11 km2, Taito-ku is the narrowest of Tokyo’s 23 wards. The town has long been a densely populated area since the Edo period when artisans and other people gathered. Many of the lifestyles that we are focusing on as new are actually similar to the tenement at the time. In Taito Ward today, where a wide variety of people gather, including residents, workers, and tourists from both Japan and overseas, I think the “the art of symbiosis (wit)” built by living in tenement houses will become increasingly important in the future.
In this issue, we will explore ways of living in such a nagaya.
Art publishers will explore the possibilities of global, social, and human affluence by expressing local resources, regional characteristics, and the impact of local heritage on people, and provide support for utilizing these as local assets.
◎What is ‘Taito bird’s-eye view’?
This magazine is published twice a year by Taito Ward. As part of the development of the “Taito Culture Promotion Program” which aims to communicate the charms of Taito-ku’s culture and arts through the Tokyo 2020 Games, we are introducing the charms of Taito-ku from a cultural and artistic perspective.
The name ‘Daito bird’s-eye view’ is intended to provide a bird’s-eye view of the entire area of Taito-ku. We will introduce the attractions of Taito-ku, which is the smallest of the 23 wards in area, and has many spots that are filled with charm from every corner of the area, such as Ueno, Asakusa, which is a world-famous sightseeing spot, Yanaka, and Kachikura (Tachozo), which are attracting attention in recent years.
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