デザインの意図を託す大切なマテリアルの一つである紙。
的確に選ばれた紙は、このデザインにこれ以上ぴったりの紙はないだろうと思わせる。
そんな紙を見つけ出す過程には、さまざまな迷走があることも。
あるデザイナーは紙見本を手に丸一日逡巡し、
またあるデザイナーは、これぞという紙を選びきれずに「迷いの小道に入ってしまった」と苦笑する。
現在、国内には印刷用紙、板紙といわれる厚手のものも含めて、色、手触り、厚み、強度、価格など、さまざまな違いを含んだ2,000種を超える銘柄が流通しているという。
しかも、同じ銘柄の中で色違い、厚み違いを含めると10,000種を軽く越えてしまう。
そんな中でデザイナーたちは、どのようにして、ベストな紙を選び出しているのだろう。
紙選びにまつわるさまざまな考え方と実践例を紹介する。
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