「民芸陶器」の分野で初めて人間国宝に認定された、益子(栃木県)の陶芸家・濱田庄司。
しかし民芸という言葉の印象が強いため、濱田の生活や人間像に焦点があてられることは、これまであまりありませんでした。
20代のときにイギリスに3年近く暮らした濱田は、無類の椅子好きにして古今東西の工芸品コレクターであり、それらに囲まれた上で、自給自足の暮らしを目指していました。
イギリスでは「良き生活」についての重要性を学び、帰国後益子での生活を選択したのでした。「健康」あるいは「健康な美」を追求した濱田の益子での生活は全て自然に基づくもので、現在でいうところのスローライフを先駆けて実践していたといえるでしょう。
今回のパナソニック電工 汐留ミュージアムでの展覧会では、益子参考館の全面協力のもと、濱田の暮らしと工芸の結びつきを再検証し、新たな濱田の像をご紹介しました。
図録では、イギリス時代に始まる、濱田の代表作品はもちろん、さまざまなコレクション、そして家族や来客の多かった食卓の珍しい写真が満載です。
アートで社会の課題解決したい、展示を企画したい、ワインに関わるイベントをしたい、
書籍を出版したい、メディアに広告を出稿したい……。
アートとワインを軸とした事業のご相談を、課題の発掘から承ります。
Related Publications
「デザインあ展neo/デザインあ展」初の公式カタログ。 これまでに126万人が体験した、 大人気の展覧会が待望の書籍化!
SPECIAL FEATURE 岡﨑乾二郎 造形作家の「起こし絵」をつくる 「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展 撮影=大町晃平 VIEWING SESSIO...
【特集】 日本ワイン 北海道でワインを造る、ということ。 冷涼の地で生まれる、ひとしずくの希望 変わるリスク、変わらぬ苦労 北海道3大産地、取材先15ワイナリー 産地とともに生きる キーパーソンが語る...
現代アートの「なぜ?」を解き明かす。 気鋭の研究者・山本浩貴による、現代アート入門書の決定版!
穏やかながらときに荒れ狂う、 母なる伊勢の海 復興のなか思いを馳せた、 戦禍に散った数々の命 遠い空から祖国へと祈りを捧げた 東日本大震災――
作品鑑賞、島のおすすめスポットや交通情報も!瀬戸内海の島々の魅力を徹底紹介!