ジェフ・クーンズ
世界一の嫌われ者アーティスト?!
この夏、ニューヨークで話題沸騰のジェフ・クーンズ回顧展。
つねに議論を巻き起こすその作風から、 いまやジェフ・クーンズはアート界きっての 「嫌われ者」とレッテルを貼られるほどだ。
その徹底的な言われようは、
「下品」
「ジェフ・クーンズの芸術はそれ自体の宣伝以上の目的を一切もたない」
「子どもじみた陳腐さのメーターを振り切ってしまったと言っていい」
「ひどく不快」
「ペテン師のようでもあり自らを奮い立たせる教祖のようでもある」
「巨大な絵画をしつこく制作する理由がわからない。あれは退屈だ!」
「表現しないほうがいいものもある」
「ジェフ・クーンズには嫌気がさす。だけど彼の作品を見るとワクワクするし、愉快な気持ちにさせられる。 そしてその事実にまたうんざりさせられる」
というような、美術批評家たちからクーンズに浴びせられた言葉からも見てとれる。
いったいなぜ、これほどまでに嫌われるのか──。
それを探り当てることが、アーティストとして 誰も成し遂げたことのない領域を 切り拓いた"クーンズ"という作家を 理解してゆくために避けて通れない道なのである。
<特集>
ジェフ・クーンズ
PART 1
ホイットニー美術館での大回顧展
作品解説
INTERVIEW
最新インタビュー藤森愛実=聞き手
担当キュレーター、スコット・ロスコフに聞く 藤森愛実=聞き手
《スプリット・ロッカー》お披露目会レポート
REVIEW
回顧展をめぐる3つのレビュー
ベン・デイヴィス/クリスチャン・ヴィヴェロス=ファウネ/ピーター・シュレダール
PART2
スーパースター、ジェフ・クーンズができるまで
ジェフリー・ダイチアート・アドバイザー、キュレーター
レベッカ・スターンサルガゴシアン・ギャラリー・ディレクター 藤森愛実=聞き手
CHRONOLOGY
クーンズ年表:1955?2014
アートマーケットの寵児! クーンズを知る4つのQ&A
ケリー・ディヴァイン・トーマス=文
ESSAY
「 ザ・ニュー」、「凡庸」、そして「セレブレーション」 ラファエル・ブーヴィエ=文
*
LAST INTERVIEW with NIGO®
サザビーズオークション「NIGO®は二度死ぬ」
集中連載
ヨコハマトリエンナーレ2014 キム・ヨンイク 古川美佳=聞き手・文
Temporary Foundation 勝俣涼=聞き手・文
Artist Pick Up ジョナサン・モンク 熊倉晴子=文
WORLD NEWS
Berlin / London / New York / Los Angels / São Paulo,Rio de Janeiro /世界のアート注目トピックス
B eautiful Inspiration Vol. 7
Rouault Ayumi Tanabe KENZO
Photo by LESLIE KEE
「これからの写真」展、鷹野隆大作品への警察介入問題 土屋誠一=文
SPECIAL FEATURE
第15回芸術評論募集 入選作発表
審査を終えて 谷川渥 椹木野衣 松井みどり
第一席:gnck 画像の問題系 演算性の美学
次席:塚田優 キャラクターを、見ている。
ARTIST INTERVIEW
サイモン・スターリング 松井みどり=聞き手
他
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